コミケの同人誌の電子化するなら

2018-09-03その他,日記

コミケの同人誌を電子化したらどうか、という話題をTwitterで見かけた。より電子化は進むだろうけどまだまだこれからだろうなぁ。

巷の電子データ販売Webサービス

自分が二年前のコミケに行ったときは、すでに電子化しているサークルを見かけた。QRコードの書かれた名刺のようなものでやり取りした。

そういうウェブサービスがあって、サービスにデータを送ると、サービスはバーコードとアドレスと番号の書かれた名刺のようなものを印刷して送ってくれる。その名刺をコミケで販売する。買った人はバーコードのアドレスにアクセスしてダウンロードする。バーコードには期限があってコミケ当日から例えば1週間の間ダウンロード出来るなどになる。

買った人はかさ張らないなど電子データの利点を享受できるし、サークル側もコミケ当日後までダウンロードデータをブラッシュアップ出来る。といった利点がある。

技術書展の場合

また同人誌の電子化の最前線としては、技術書展が当たるのだろうか。自分は行ったことがないのだが、いろいろな試みをしているようだ。

サークル参加概要を見ると、見本誌を電子データで要求している。さらに運営側がPaypalによる決算サービスも提供している。(現在もやっているのかな?)

サークル側が運営サイトに登録すると、QRコードが発行される。技術書展に参加した人は、会場でアプリで買いたいサークルのQRコードを読み込む、これで後でクレジットカードで支払うことになるので、同人誌を受け取れる。売上は後日サークルに銀行振り込みされる。

技術書展はIT技術が主なので見本誌の段階で電子化が出来るのだろう。

クレジットカード決済は個人でするとリーダーの用意など手間がかかるので、運営側で一元化するのは(手数料は多少発生するだろうが)楽である。

デメリット・メリット

それらを見つつデメリットとメリット。

電子化のデメリット

・個人的に電子書籍というか電子データでの販売の最大の欠点は、最終的な受け取り方がモバイル画面かPC画面かに限定されることだと思う。これは同人誌交流会のカオス感と大きく離れている。

例えば、バーコードを買って帰って、名刺のサイトにアクセスしてダウンロードして最後にパソコンの画面か電子書籍リーダーで見る。手間と味気なさを感じる可能性は高い。

・画面の解像度と大きさの問題もある。5000円の電子書籍リーダーだと画面が小さい。同人誌は絵の勉強になるくらいの解像度を実際感じる。

・またキンドルのようにデータをサーバー管理はしてくれない。個人で扱うことになるので後でデータを無くす可能性がとても高い。

・DLサイトやとらのあなで後で買うメリットのほうが上回る人は、そもそも買いに来ないとか。

・電子データの管理と販売をしてくれるサイトの安全性などもまだよくわからない。

メリット

メリットも上げるとキリがない。

・クレジットカード払いできると小銭を売りて買い手双方用意しなくて良い。
・同人誌の管理が手軽。
・データを用意する期限が当日までギリギリまで伸ばせる。買った人から不具合とか指摘されたら、コミケ当日以降でもデータで対応できる。
・バーコードを買って帰って、ダウンロードするのは結構ワクワク感もある。
・見本誌は提出用と合わせ数冊で済む。QRコードの印刷代だけで安く抑えられる。
・コミケで作者と握手するようなインタラクティブ感は、見本誌などを用意することで、失われることもないと思う。流石に突飛な発想だけどVRなんかと組み合わせを考えている人もいるんじゃないか。

まとめ

そんなわけで、電子化の流れはこれからもコミケには来るし、選択肢も増えていくと思う。運営側からのアプローチも期待できるかも知れない。

自分が不精な人間だから思うのかもしれないが、(QRコードの印刷だけは先にやっておく必要があるが)販売データを当日ギリギリまで粘れるというのは大きい。コミケにサークル参加はじめての人も参入しやすいかも知れない。

でも不精な買い手側からすると、買ってからダウンロードするの面倒だしダウンロードしても失くすので、失くさない方法を考えないといけない。

クレジットカード払いの方法が増えると、財布の中身どころか全財産放出できる。

結局コミケは金額、販売数、話題のスピード、などいろいろな面で今も加速し続けてるってことなのかもしれない。